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シュプリンガー?イーブックス 利用者の声:杏林大学 医学部 薬理学教室 櫻井 裕之 先生

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杏林大学医学部の樱井裕之先生にお话を伺いました。杏林大学は、シュプリンガー?イーブックスをパッケージで导入され、研究、教育の现场でご活用顶いています。
樱井先生には、电子书籍を使った実験?研究の実例をご绍介顶き、电子书籍の利点についてお话しいただくとともに、领域融合が始まっているこれからの科学における电子书籍について、展望をお伺いしました。

学问の领域融合に対応できる「知のベース」への期待

蚕.樱井先生のご研究について绍介してください。

内因性物質を細胞の中に取り込む時、輸送体を使って取り込まれることが多いわけですが、輸送体にはどのようなものがあるか? また、輸送体をターゲットに何か創薬できないか、というような研究をしています。
さらに、输送体が多数発现する场所のひとつに肾臓があげられます。肾臓がどうやってできてくるかという研究を、アメリカ时代からずっと続けています。

Q 電子ブックを使った研究の具体例をご紹介ください。

尿酸が胎盤でどのように扱われているかということに興味を持って研究し、その成果が最近Physiological Reportsというオープン?アクセスのジャーナルに出版されました(DOI: )。
尿酸を運ぶ輸送体(トランスポーター)は1種類だけではありませんから、多くのトランスポーターを調べていかなければなりません。そういう実験の計画を立てる時、過去の論文なども参考にしますが、ジャーナル論文はどうしても狭い分野に限られてしまいます。また、教科書を見ても、大雑把な記述しかありません。それでシュプリンガーのeBookのリストを眺めてみましたら、ドラッグ?トランスポーターを扱っているeBookがあり、トランスポーターの総説として、ミカエリス?メンテンのKinetics に従って基質が運ばれるなどということが書いてあるわけですね。それを参考にしまして、実験を組み立てて、研究を続けました。生理学的にちょっと広い立場から、今何が起こっているのだろうか?というのを解明していくのに、レビューだとかモノグラフ、まさにこの電子ブックが扱っているこういった領域の本があると非常に実験の计画が立てやすい。今回の论文では、そうした点で、电子ブックが非常に役に立ちました。

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蚕.利用者にとって电子ブックの利点は?

一つはやっぱりかさばらないことですね。普通の本ですと、どんどん部屋を浸食してきますが、电子媒体ならば、そういうことがない。また、シュプリンガーの电子ブックは1册丸ごとダウンロードできますから、それをデスクトップに置いておくことができます。必要なときに参照することができますし、山积みになった中から本を探し出したり、本棚の端の方から持ってきたりするよりも、はるかに検索がしやすいうえ、ポータブルであるという利点もあります。私达は、データベースなども使うことがありますが、インターネットアクセスがなければ使えません。电子ブックはその点、デスクトップにダウンロードしておけばオフラインでも使えますので、便利です。タブレットのように持ち运びの便利なものであればこの部屋でなくても会议の时に使ったり、実験をしている人たちと、実験室でそれを见ながらディスカッションできる、そういったメリットがありますね。

蚕.杏林大学で电子ブックをパッケージで利用する利点は?

电子ブックのパッケージはわりと広い分野のものを见ることができます。専门分野のものだけあればいいという声もありますが、それはジャーナル论文の役目でしょう。しかし、モノグラフといったような本は、教科书とジャーナル论文の间をうめるようなものと言いましょうか、きちんと编集されているためかもしれませんが、読みやすいし、わかりやすい。パッケージには、ある程度総説的にカバーできるようなモノグラフがありながら、それがかなり広い分野に散らばっている。ですから、何か新しいことが出てきたときに电子ブックのパッケージを见れば、何らかのものが引っ掛かる可能性が高いと思います。ですから、私自身はあまり详しくない分野に入るときには、まず电子ブックのコレクションで何かいいのがないのかな?と探すのがルーチンです。

电子ブックのメリット

  1. 総説として优れている。(雑誌よりもきちんと编集されている)
  2. 広い知识が得られるので、実験の进め方の参考になる。
  3. ダウンロードできて持ち运びが便利。场所をとらない。
  4. 医学にかぎらず、幅広い电子ブックがあることは魅力である。

蚕.今后の展望について、お闻かせください

医学生物学のように情报量が多い学问では、流行りのいわゆるビッグデータの処理が必要になり、数学や统计を避けて通れない时代になると思います。そのような周辺领域のベーシックサイエンスを広く含めたパッケージがあるといいですね。今、いろいろ学问の领域の融合が始まっています。それに対応できる、未来のサイエンティストのための「知のベース」としての电子资料が出来上がってくれれば一番いいかな、というふうに思っています。


* 所属、タイトル、研究内容や製品名はインタビュー当時のものです


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